2007年8月21日火曜日

8月19日 オープニングセレモニー

こんにちわ!がっきーです。
8月19日は、オープニングセレモニーに
参加してきました。

スリランカの大統領がスピーチをするということで、
セキュリティーがだいぶ厳しかったです。
シャーペンの入れ物は、“これナイフだよ”
といわれ没収。ええええ
カメラを持ち込めず。写真を取れませんでした。


さて、オープニングセレモニーでは、
UNAIDSのトップ、Piter Piot氏からの
メッセージが読まれました。
その内容を紹介したいと思います。


“アジアは次のフラッシュポイントになってはいけない。”


HIVの感染が分かった方のうち、
63%の人がアフリカで生きています。
インドや中国などで、感染が爆発してる今、
アフリカと同じような状況を
アジアでもつくってしまわないように、
私たちは今こそ、動かなければいけない、
ということだと解釈しています。


そして、

“すでに行われている既存事業の規模を
 大きくしていくことだけではいけない。

 HIV/AIDSをとりまく問題の状況は、少しずつ変わり、
 人々のニーズも日々、変化している。

 さまざまな側面で、HIV/AIDSの次のフェーズをとらえ、
 そこに存在するであろう新たなニーズのために、
 長期的な視点で、戦略的に、
 そして今までと違う形で対策を投じなければならない。”


という内容でした。


このメッセージを聞いて、思ったこと。

1.感染者が急増しているアジアの他国の状況を知って、
  もしかしたら、次の数年で日本でも感染者が
  急増するかもしれない、という想像力を働かせ、
  活動ができているだろうか。

2.日々活動をする中で、
  若者の状況(特に性に関する状況)が
  変わっているかもしれないという
  視点を持てているだろうか。

3.若者の状況の変化を知ろうとしているだろうか。

4.そして、今の若者が必要としているサービスは何なのかを、
  真剣に考えているだろうか。
  (受けやすい検査が必要?教育が必要?
   メディアの質が悪い?コンドーム高い?)


これらの疑問が、頭の中にわいてきました。
皆さんもぜひ、
自分に振り返って考えてみてください。

8月18日 ユースフォーラム内容

コロンボはじめじめした暑さですが、日本はどんなかんじですかね?

さてさて、ちょっと遅くなってしまいましたが、18日はICAAPの開催に先駆けて、3つのイベントがありました。
・ユースフォーラム(若者のフォーラム)
・ポジティブフォーラム(HIV陽性者のフォーラム)
・women's court

前回の記事の通り、ユースフォーラムに参加してきました。
ユースによるユースのためのフォーラム。
いわばユース祭りなわけで、先発組は張り切って参加してきました。
ユースフォーラムにはセッションの時間が3回あり、
それぞれ興味があるセッションやワークショップに参加するという形式。
ちなみにどんなセッションがあったかというと
・HIV/AIDSアドボカシーのパートナーとしてのLGBTネットワーク
・差別と偏見をなくすための戦略
・ジェンダー:女性とHIV/AIDS
などなど。

そのなかでも、
1.policy and advocacy for change
2.see, listen, speak, learn&do:how to deliver effective HIV/AIDS education messages to young people
3.sex work, youth and HIV
の3つに出てきました!
今回は1番最初に出たpolicy and advocacy for changeのご報告です。

最初のセッションはユースとアドボカシーがテーマ。
スピーカーはパキスタンのユースだったのですが、フィリピンのユースと地域との連携の話も聞けて、とても面白いセッションでした。
セッションの最後に、みんなでセッションのポイントを振り返ってみました。
そのポイントは次の4つ。
1.政策決定や他の意思決定において、政府や市民社会はユースの役割を認識するべきである
2.障壁を減らし、HIV/AIDSに関する誤解を正すよう、宗教者と協働する必要がある
3.性行動とリプロダクティヴヘルスの様々なプログラムのために、メディアとユースが重要なポイントとなる
4.HIV/AIDSに対する姿勢の変化を促し、HIV/AIDSと戦う人々の事例の蓄積することが重要である

なんだかまとまりのない感じがしますが、これが短い時間で出てきた、そしてみんな無理やりまとめたポイント。
「宗教」が出てきたあたり、ICAAPならではだと思いました。
日本だと宗教関係者へのアプローチをとろうって話、でてくることはないに等しいでしょうね。
とくに「日本のユース」としてユースを対象にした活動をしていると、まったく出てきません。
(あくまで、あたしの短い経験上)

また、セッションの中で国レベルでの協力も少しはあったのですが、
やはり地域レベルでの協力のほうが成功しているな、という印象を受けました。
対国レベルだと、ユースがある程度まとまっていないとできないことがあり、
カンボジアなんかはそもそもユースのまとまりがないことが問題ということでした。
セッションに出てみて自分たちの活動を振り返ってみると、アドボカシーや政策レベルで考えたとき、今あたしたちが協力関係にあるのは地域の保健所や東京都。
地域の保健所と協力して、youth-friendlyな場所作りを目指したり、ピアエデュケーターのプログラムを考えるなかであたしたちの意見が通るって、やはり1つのアドボカシーなんだなと思いました。

2007年8月20日月曜日

8月18日ユースフォーラム

8月18日先発隊のかごたは、
ユースフォーラムに参加してきました。

下の映像を見てください。
オープニングセレモニーの様子。


ユースフォーラムについての詳細は、次回をお楽しみに☆

2007年8月18日土曜日

後発隊、出発!

おはようございます!
アデオジャパンという団体に所属している
がっきーです。

私はかごたとは違う便、後発隊ということで、
これから、コロンボに向けて出発します!
ぱんぱかぱーん












私たちが参加する第8回アジア太平洋地域エイズ国際会議
通称8th ICAAPには、
アジア太平洋地域からHIV/AIDSに携わる
さまざまな人が参加します。
研究者、医療従事者、政府職員、国際機関職員、NGOスタッフなど。

集まった人々は、国際会議場に集合し、
それぞれが蓄積している情報、ノウハウなどを共有するため、
ブースを出展したり、プレゼンテーションを行ったり
ミーティングを行ったりします。

さて、そのICAAPで私がしようとしていることを
今回は紹介させていただこうと思います。


①自分たちの活動を他の国の人々と共有する。

私は、22日のACCESS TO PREVENTIVE SERVICESという
1時間半のセッションの中の一部で、
プレゼンテーションを行います。

日本のHIV感染者報告率、報告者数は未だに、
他の国よりは低いという状況にあるので、
私たちの取り組みを知って!ということに
どれだけ意味があるのかは、疑問でした。

ただ、どこでどんなつながりが生まれるか分かりません。
さらに、アジア人の一員として、そして地球人の一員として、
日本人が同じようにHIV/AIDS予防啓発事業を
行っているということを認識してもらうことは、
重要な気がしています。


②自分たちの活動にいかせるノウハウを得てくる。

経済的には、先進国だといわれている日本も
HIV/AIDSの予防啓発対策に関しては、
まだまだ後進国だといわれています。

これから日本で実施されるだろう、
そして、されるべきであろう事業について、
さまざまなケースを知り、行かせるノウハウを
得てきたいと思います。

具体的には、以下のような事業です。
・大々的なイベントや街頭イベント(何万人単位の)
・学校の中で実施されるエイズ、STIに関する授業
・ユースセンターの設置やユースが使いやすい
 サービスの提供


③来年の政治的意思決定の場へのアドボカシー活動の足がかりをつくる。

ICAAP自体は、政治的意思決定がなされる機会でないため、
直接アドボカシー活動をしたい会議とは、少し違いますが、
国を代表するHIV/AIDS対策家たちが、
一つの場所に集まるわけですから、
すごいパワーが終結するということになります。

そこで、政治的意思決定機能をもつ
来年の国連エイズ対策レビュー総会(UNGASS)や
北海道洞爺湖で行われるG8などに向けて、
活動家がネットワークをつくり、
意見を集約するためのアクションが取られ始めるわけです。

国や国際機関に向けて、
自分たちが必要としていること、望むことを声にして
円卓に座る人々に向けて、その声を発するための
戦略を練っていくわけです。

どこか遠いところの話で、
自分たちにはまったく関係のないことのように
聞こえますが、そんなことはありません。
そして無関心になってもいけません。

私たちの活動があるからこそ生まれる声こそを
国や国際機関に届けていかないといけないと
わたしは考えています。

日本でいうと・・・
保健所の検査は、人々にとって受けやすいサービスでしょうか。
性教育はちゃんと受けられましたか。
なんで日本のコンドームは約100円もするのか。

そんな日ごろの日本での活動で感じた問題意識を
いかにして世界の声につなげていくことができるかを、
真剣に考えてきます。

そして、要因は違えども、結果的に見えてくる
世界共通の要求ポイントはどこなのか、
ということをしっかりと見据え、
他のユースとのつながりを作ってこようと思います。

シンガポールにて

こんばんは。
かごた@コロンボです。
今日の午後、無事に到着しました!!

昨日はシンガポールで一泊し、GYCAのBerniseに会ってきました!
あたしも一緒にいった2人の日本のユースもBerniseには初めて会ったのですが、とても楽しい時間を過ごすことができました。
Berniseはシンガポールでユースのネットワークを運営している子。
(日本でいうhttp://www.ydpjapan.net/的なかんじ)
「シンガポールはほとんどのユースが学校に行く/いるので、学校での教育が大切」
日本で普段活動しているなかで考えていることと同じことを感じているようでした。
彼女のインタビューは、後日このブログにアップする予定。
楽しみにしていてくださいね☆


最後に、シンガポールのバス停で見つけたこんな1枚。


それでは、また明日!

2007年8月15日水曜日

ICAAP!!!

8月19-23日の日程で行われる、第8回アジア・太平洋地域国際エイズ会議(ICAAP)
http://www.icaap8.lk/にアデオジャパンから2人のメンバーが参加します。

アデオジャパンの活動紹介、そしてアデオジャパンが2005年から取り組むキャンペーンwAdsの報告をそれぞれが行います。
様々な地域からいろんな人が集まる機会なので、
どんな時間も大切に、いろんな出会いを大切に、行ってきます!!
もちろん、出会いを求めに積極的に動いていきます!!


日本で、若者として、HIVの予防啓発に関わるようになり、「ローカル」な活動をしてきました。
でも、HIV/AIDSは「グローバル」な問題。
いろんな状況があります。いろんな問題を抱えています。
いざICAAPを目の前にしてみると、何をしよう、何ができるだろう、がなかなか思い浮かばなかった。
これはもしかして、Think Globallyがあたしに欠けていたのかもしれません。
ICAAPに際してだけでなく、普段の活動から広い視野を持たずして「コレ(だけ)をがんばらなければ!」と思うことが最近あったかもしれません。
せっかくのチャンスを無駄にしないようにしたいものです。

ということで、このブログではICAAPの様子をメンバーがレポート!
随時アップデートしていきます。
どうぞお楽しみに。